タイのゴルフ一般事情

 


タイでのゴルフ一般事情

 南国の太陽の下でゴルフ三昧。まさにゴルフ天国。

タイ。抜けるような空の青、南国の美しく豊かな緑、赤や黄の鮮やかな花々、眩しいくらいに白く輝くバンカー、タイのゴルフはゴレンジャー。そんな大地に私はひとり立ち何を想うのだろう。一般的にはフラットな池を配したコースが多いですが、起伏に富んだ距離のあるコースや、山岳コース、アジアでは珍しいリンクスコースまでコースレイアウトは豊富です。ジャックニクラウスが設計した一流のコースから150バーツペンペン草コースまで非常にリーズナブルな価格で楽しめるタイのゴルフ場は私を身悶えさせ続けます。名のある国際大会も幾度も開催されています。何と言ってもプレイヤー1人に1人のキャディがついてしまうという北京ダック1人に1羽のような贅沢なプレーができなおかつこのキャディさんが16歳学生アルバイトさんから昔私の実家の側にあったタバコ屋の松さん似までそのバラエティの豊富さは一期一会を大切に生きる私のゴルフ場までの道中をハイテンションにしてくれます。クラブハウスの施設も十分に整い、またラウンド終了後には世界中から集まったおいしい料理やタイマッサージに代表されるリラクゼーション、夜のエンターテイメントまで楽しむことができ、まさに私のためにある天国です。

タイのゴルフシーズン


ベスト・シーズンは乾期に当たる11月〜2月。雨がほとんど降らず、快適な陽気の中でプレーできます。ゴルフというスポーツは素晴らしい。私にクラブを与えてくれたゴルフの神に感謝してしまう季節。神様ありがとう。4月5月は日によって地獄の暑さ。サウナかここは、とつぶやきながら気の遠くなりかけた頭で振った5番アイアンはベタピンだったりする。4月のソンクラン(タイ旧正月)を過ぎたあたりが年間を通して一番暑い季節です。ところが木陰に入るとあら不思議、一服の清涼剤、私の庭に咲く野菊の花、風が気持ちいい。このままお昼寝してしまいたいがでは私はいったいここで何をしてるのか?それはゴルフだよなどと1人葛藤しながらのプレー。5月以降、雨期に入っても1日中雨が降ることはめったになく緑がさらに豊かになります。とは言うもののスコールの後の水蒸気一斉蒸発時の湿気は只者ではない。私のボールはこの上昇気流に乗って2オン可能と確信しスプーンを握るも池で待ち構える地元の少年達にボールを奪われる。タイのゴルフ場には河童が生息しています。水はけの悪いゴルフ場はこの時期フェアウェイが河になることしばしば。グリーンはボールが転がらないので私でも両面テープのようなベタピンが狙える。見事ベタピンと思いきや襲い掛かる濁流に流され池と化したバンカーへ。こんな日は年に何度もありませんし、この時期グリーンフィーは半額近くになるゴルフ場もあるので、これはこれで楽しいです。

プレー料金について


タイでのプレー料金はグリーンフィーとキャディーフィー、その他カートやレンタル物から成ります。一部メンバーオンリーのゴルフ場を除きグリーンフィーは平日で300〜1500バーツ程度、土・日は600〜2500バーツ程度です。キャディーフィーは18ホール、どのゴルフ場でも150〜250バーツ程度です。支払いはゴルフコースのプロ・ショップあるいは受付カウンターでプレーをする前に行い、クーポンを受け取り、スターターに渡すのが一般的です。プレー終了後はキャディーさんにチップを渡す習慣になっています。私の場合は、1ラウンドあたり200バーツ程度と決めています。ここはタイ国ですから、地元タイ人のゴルファーはもちろん、現地駐在員さんや欧米人観光客などお客さんもバラエティに富んでいます。多すぎるチップは他のゴルファーに迷惑を掛ける場合があることも忘れないでください。とは言え状況(タイには実に様々な状況が起こり得るのです)に併せて大人の判断で決めたらいいと思います。

予約からプレーまで


予約は直接ゴルフコースへ申し込むこともできますし、言葉の問題や交通手段が無い場合は旅行代理店でもゴルフパッケージが用意されています。一部のゴルフ場を除き予約は通常1ヶ月前くらいから受付けています。プレー時間については朝6時前後より日没までとなっており2ラウンドも可能です。細かいことを言わなければ余程混んでいない限り飛び込みでもプレイできます。
プレーは1ラウンド、18ホールを通して行います。タイのゴルフコースは通常3ホールごとに茶屋が設けられており、休憩や水分補給ができます。バナナなども売られていてウキーッです。日本の方は午前中のプレーを希望する方が多いですが、実は午後よりゆっくりとプレーする方があがりが楽とも言えます。
ゴルフコースに到着すると、その日のキャディさんが割り当てられます。ゴルフバックを預け、カウンターでプレー料金の支払いを済ませスタートとなります。と、これが一般的な流れなんですが、たまにカウンターで支払いせずに入り口でやり手ババアみたいのに払わされクラブハウスのキャッシャーを通らず直接スタートするゴルフ場があります。支払う金額は同じなので構わないんですが、なんかこう「いい娘いるよ」みたいでスッキリしないものがあります。婆さんに抜かれる分をそのかわいそうな娘にあげてくれ頼むみたいな。

プレーでの必需品


タイは太陽が強い。傘・帽子・タオル・着替えを忘れずに。またタイのゴルフコースは池が多いので曲げる人はボールが余分に必要です。クラブハウスあるいは茶屋でロストボールが安く売られています。日本のお客様は必ずと言ってよいほどニューボールを使用していますので池の多いタイゴルフ場において新品同様の一流メーカー製ボールには事欠きません。かつて取り引きのあった企業さんの名前が印刷されたコンペで使用されたと思われる広告ボールや女性プレイヤーと思しきネーム入りのナルちゃんボールを見るにつけ高校時代の彼女の名前とダブったりしてああ久美子は今何をしているのだろうなどと遠く離れたシャムの地でセンチになってしまいます。日本語のできるキャディさんはなかなかいませんので自分に合ったコミュニケーション・ツールがあると便利。とは言ってもプレー中辞書を引くわけにもいきませんので、自分なりに簡単なメモでも作成しておくとよいかもしれません。正直言ってキャディさんの実力はあまり高くありませんから、あまりシリアスにプレーせず、南国ゴルフを楽しくプレイするのが良いと思います。

クラブハウス設備


タイのゴルフ場には余程酷いコース以外ならロッカー、シャワールーム、レストラン等があります。プロ・ショップにはクラブセット、靴、傘等ひととおりレンタルできるように用意されています。レストランは早朝より夜まで開いてますので、プレー前でもプレー後でも食事をすることが出来ます。タイ料理西欧料理から日本食のあるところも多くありとくに困ることはありません。ゴルフ場によっては宿泊設備も備えており、またスパやマリーナ併設のところもありリゾートを満喫することもできます。地方でも有名どころは必ずそれなりに立派な宿泊施設を備えているので地方遠征の時はとても便利です。とくに国際トーナメントの開かれたことのある地方のゴルフ場に泊まった時などはああもしかしたらこのベットにタイガーが寝たのかもしれないとかこのシャワーをミッシェルが使ったのかとか物思いに浸りつつ昆布茶をすする興奮に気が付くとティオフ時間が目前となっていて焦ることしばしばなんですが後で調べてみたら超一流のプロ達は別な高級リゾートに宿泊していました。施設内にはそのコースの歴史を物語る資料が飾られていますのでプレー後に眺めてみるのもこれまた一興です。

カートについて


唯一ナワタニを除いてカートは早い者勝ちとなっており予約はできません。ですからカートをどうしても使用したいのであれば朝早めにスタートするか昼過ぎ(朝スタートのプレイヤーが上がってくる頃)にスタートするか対策を考えておいた方がよいでしょう。タイ人や欧米人のゴルファーは年配の方でもテクテクよく歩いていきます。知り合いの英国人によりますと自然を五感で感じながら己との闘いに勝つのがゴルフなのだそうで自然との闘い=自分との闘いなのだそうです。たまたまジョインしたタイ人の70過ぎのおじいちゃんはそのゴルフ場のオーナーだったのですがやはり歩いておりました。不思議なことに右へ曲げようと左へ引っ掛けようとグリーンへ向けてひたすら真っ直ぐ歩くお方でこれまた不思議なことに歩いた先に必ずボールがあるわけです。これはまさしく神のゴルフとでも表現したらよいのでしょうか。ゴルフをどう捉えるか人それぞれの感覚がございますので皆様なりに判断してください。とにかくタイではカート予約ができません。


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